市役所公務員資格試験の1次試験(筆記試験)に合格する、やりかた。

アブストラクト

ある年の市役所公務員資格試験の第1次試験(地方上級 A 日程)に合格した。

2次試験は落ちた。

俺っちが受験したのには理由がある。

生活保護の申請が通らなかったからだ。

職員の辛辣な対応を変えるというより、

自分自身が市役所に務めるしかないと痛感した。

なので、受験した。

なお、失業保険の月2回のスタンプラリー(就職活動)にも含まれるので悪くはない。

試験は大卒程度となっているが、

公務員資格試験は学歴不問であり、

大学を卒業しなくても受験できる、男女問わず公平な試験だ。

むしろ、公務員は女性が向いている職業であるといえる。

大卒であっても、4大卒であれば大学は問わない。

このときの俺っちの状況・能力は、

  1. 完全失業者
  2. 貯金50万程度
  3. 試験までの時間は、あと2ヶ月足らず

となる。

補足だが「やる気スイッチ」は押しすぎて壊れている。

やる気スイッチはオンにできない。

……非常に残念だ。

手始めに、願書や試験要項・試験科目を確認した。

何事も段取り八分であるからだ。

教養科目

まず、教養試験という項目に目を通した。

教養試験の試験科目は、

「時事・社会・人文・自然に関する一般知識並びに文章理解、判断・数的推理・資料解釈に関する能力を問う問題」となっている。

意味がわからない。

理解できない。

わけがわからない。

わからせる気がないのだろう。

「現代文、英文、判断推理、数的処理、資料解釈・空間把握、政治経済、現社、法律、時事、日本史、世界史、地理、数学、物理、化学、生物、地学」が出題されることがわかった。

試験は40点満点で構成されている。

市によっては、文学や芸術、倫理が出題される場合があるので、

受験する市の科目を入念に確認することが大切である。

後々になって知ったが、市役所 B 日程になると教養試験のみが課される市が多いみたいだ。

専門試験までやったので無駄な努力をした。

結果からいうと、教養試験は 40 点満点中 29 点だった。

教養試験では 7 割程度マークしたことになるが、

3 , 4割ぐらいでも合格するのではないかと思っている。

日本の詰め込み教育の集大成みたいな試験のため、

暗記が大半を占める試験となっている。

つまり、A4 紙をバインダーに挟み、

青色の0.7から1.0ミリのボールペンで書き殴る訓練が有効である。

試験科目は膨大だが、恐れおののく必要はない。

広く薄っぺらい知識や知ったかぶりな人間になること、

付け焼き刃な知識が問われている。

体系的に理解しなくてよい。

市役所の筆記試験は特別区のレベルを想定していたが、それよりも簡単だった。

特別区は過去問が公開されており、容易に手に入るのでやっておこう。

文章理解:現代文

センター試験で出題されるレベルの問題が1問あり、

誰でもできるような問題が3問あった。

よって、満点だった。

『ゴロゴ板野の現代文解法565 パターン集』をやると良い。

参考書は最新のものではなく、2009年に出版されたもので十分だ。

加えて、スーパー過去問ゼミ文章理解・資料解釈をやる。

なお、これも Amazon マーケットプレイスなどの中古で良い。

過去問をやる上で、実務教育出版の『地方上級 教養試験 過去問500』には注意したい。

これは、受験者から試験問題を買い取った上で難しい問題ばかりを集めて喜んでいる。

試験の問題用紙はその場で回収されるため、

受験者のおぼろげな記憶から問題をつくったものがほとんどだ(『復元』と呼ばれている)。

たとえできなくても、本番の試験のレベルではないので気にする必要はまるでない。

また、作業の処理速度を上げるため、アニメなどを2倍速程度で観ると良い。

詳しいことは忘れたが「ビットギャップ効果」とかいうので作業や処理が速くなるらしい。

文章理解:英文

現代文と同じく、実務教育出版の『地方上級 教養試験 過去問500』にある英文は、

やたらと長い文章ばかりが並んでいる。

市役所の試験のレベルでは、短文がほとんどのため本試なら正解できるはずだ。

『スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈』などをやっておけば十分である。

古文は出題されず、合計で4問出題されたが満点だったと思う。

この時点で現文と合わせて8点はマークできる。

判断推理

中学受験をやっていた人には大変有利な科目になっている。

SPI やクイズみたいな問題が多い。

つまり、ノー勉でも頭が良い人は解ける試験だ。

前述の通り、実務教育出版の『地方上級 教養試験 過去問500』は、

難問ばかり並べて喜んでいる。

実際の試験では、想定していたレベルよりもかなり簡単だった。

判断推理の試験というのは、

「誰でもできるような問題」「努力をすればできる問題」「センスを有する問題」で構成されている。

つまり、「センスを有する問題」は捨てればよく、

「努力をすればできる問題」までしか訓練していない。

TAC や LEC, 大原といった公務員予備校の問題をメルカリなどのフリマサイトで用意した。

独学であっても、予備校や大学で開かれている公務員講座のテキストを用意した方が良い。

予備校や公務員講座以外の問題集は地方上級Aであろうと「高卒程度」のレベルのものをやった。

なぜなら、そんなに難しい問題は出ないからだ^ー^

数的処理

演算系の科目で単純な頭の良さや生来のセンスを問う科目である。

これも前述の通り、中学受験者やセンスがある人はノー勉でもできる。

訓練すればアプリオリなセンスがなくても、

ある程度はできるようにはなる。

ここに、公務員試験の面白さが垣間見える。

理系文系を問わず人材が欲しいように見える。

実際には「頭が良い人」「努力ができる人」が欲しいのだろう。

これも市役所の試験のレベルでは、

高卒程度の問題集と大学の公務員講座などの問題集で十分だ。

どうしても出来ない問題は手でひたすら書き出すとよい。

これも誰もができる問題だけをやり、あとは捨てている。

図形の問題は、1秒も解いていない。

資料解釈・空間把握

1問しか出題されないので、端っから捨てている。

グラフとか出た。

たぶん、正解できたんじゃないかな^ー^

政治経済・現社・法律

後述する専門科目をやっていればリンクするところが多々ある。

こちらは、大原などの公務員予備校の問題集を繰り返しやるといい。

センター試験の参考書も使えるので用意しよう。

時事

予備校の時事・白書対策と速攻の時事をやっておくと良い。

NHK の「時事口論」や「視点・論点」にも目を通した。

エピソード - 時論公論
「時論公論」のこれまでのエピソード一覧です。
エピソード - 視点・論点
「視点・論点」のこれまでのエピソード一覧です。

日本史

いちおう、1900年以降はやっておくといいが、

捨てて良いと思う。

世界史

高校のときは世界史を選択していた。

やってないひとは捨てて良い。

地理

これも高校の教科書とセンター試験の問題集とかでいい。

冷静に考えると捨てて良い。

数学

1問しか出ないのでもちろん捨てた。

1問しか出題されず、

やる気が出ない科目は「捨て科目」でいいだろう。

本番の試験ではマークシートを雑に塗っておいた。

物理

29点得点したので、

おそらく正解していると思う。

こちらもノー勉である。

選択肢を見比べて正解を選ぶわけだが、

コツは綺麗な数字ではなく、キモい数字を選ぶことだ。

化学

こちらも得点したと思われるが、

市役所レベルなので非常に簡単である。

やる必要が無いのでノー勉である。

『宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学)』などをやっておくといいかもしれない。

生物

こちらは「生物基礎」の方を訓練する。

「生物Ⅱ」のレベルは出題されない。

計算問題は一切出ない。

正解すると2点もらえるのでお得だ。

高校の生物基礎の教科書に加え、

適当な薄い問題集をやるといいだろう。

  • 『生物基礎(東京書籍)』もしくは『よくわかる生物基礎+生物(赤板甲治 著)』
  • 『リードLightノート生物基礎』
  • 『Evolution 暗記と理解の最速ツール 生物基礎・生物』
  • 『シグマ基本問題集生物基礎』
  • 『生物基礎 (いまから2週間で本気出す) 』

などが良い。

地学

高校の教科書と適当な問題集をやった。

クイックマスターや予備校の問題集がいいだろう。

 

教養科目では、捨てる科目と最低限の努力をすれば得点できる。

ちなみに行政側は、

「小、中、高、大学で真面目に勉強していれば、ペーパーテストはできて当然」ぐらいにしか思っていない。

専門試験

教養科目をある程度こなした後、

専門試験の訓練に取り掛かった。

専門試験の科目というのは、

「 政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学・経済原論(マクロ・ミクロ経済学)、財政学、社会政策及び国際関係 」で構成されている。

これも市によって科目が異なるので、

受験する自治体の科目を確認しておこう。

最初は、真面目に憲法から訓練を始めたが、

法律系の問題は、いかんように難しくできるため捨てた。

確実に得点ができないからだ。

もちろん勝つためにやるので、

世間一般でいう「真面目な勉強」は一切しない。

結果からいうと、運がよかったので40点満点中32点得点できた。

8割程度なので意外な点数だった。

後述するが、半分も得点できれば御の字である。

政治学

これは2点出題されるが、真面目にやれば1点は獲得できる。

大原の問題集やスーパー過去問ゼミ、クイックマスターをやるといいだろう。

ちなみに、スーパー過去問ゼミは2冊以上用意すると訓練するときに便利だ。

必要に応じてページをカッターナイフで切るのも良い。

行政学

捨てた気がするので覚えていないが、

適当に予備校の問題とスーパー過去問ゼミをやった。

国家公務員を受験する場合は、スーパー過去問ゼミで演習をすると良い。

これは似通った問題が本試験で出題されるからだ。

市役所の試験になるとスーパー過去問ゼミにあるレベルの問題は出題されないので、

予備校の問題集だけで良い。

憲法

最初は真面目に勉強したが、選択肢がとにかく難しい。

判例を把握していくスタイルで訓練したが捨てた。

『伊藤真の憲法入門』は役に立たないので読まなくて良い。

また『伊藤真の行政入門』『伊藤真の民法』も読まなくて良い。

民法

こちらも運になるので最低限の訓練するが捨てて良い。

民法の条文は、遊戯王カードのテキストをひたすら読んでいるみたいだった。

日本語で書かれているが「日本語」ではないため、理解不能である。

AさんとBさんの他に、

善意の第三者か悪人のXさんが出てくるパターンは見飽きた。

『郷原豊茂の民法まるごと講義生中継〈1〉』『郷原豊茂の民法まるごと講義生中継〈2〉』は、

読んでも頭に入ってこないのでやらなくて良い。

『だから「カコモン」で克服!』を一応のことやったが、

克服できないのでやらなくて良い。

行政法

個室付浴場(ソープランド)は学校の周りにはとか、

どうでもいいルールを覚える。

これも良く覚えていないが捨てて良い。

これも予備校の問題集かクイックマスターなどで訓練した。

刑法

これも予備校のテキストやスーパー過去問ゼミで練習した。

正直やらなくても良いと思う。

労働法

社会人として働いた経験があるので理解しやすかった。

ただ、学生だと理解できない点が多々あると思う。

経済学・経済原論(マクロ・ミクロ)

さて、何で点数を獲得するかというとマクミクである。

憲法・民法・行政法は、

東大・中央・早慶の法学部の学生ならノー勉でもできる。

だが、一般人が勉強しても、まず得点できないだろう。

マクミクは文系の学生は避けがちであるが、

基本的な内容しか出題されず、ちゃんとやればできるようになっている。

俺っちは勉強時間のほとんどをマクミクに費やしており、

本番でもおそらく満点だった。

つまり、マクミクに時間をかけるのが市役所の専門試験の結論である。

『最初でつまずかない経済学 マクロ編 』『最初でつまずかない経済学 ミクロ編』は、

最初でつまづくから辞めたほうがいい。

らくらくミクロ・マクロのシリーズの方がいいだろう。

ちなみにマクミクを完答ないし、満点に近ければ、

あとは適当にマークしても合格できる。

なぜなら、20点なくても合格できるからだ。

財政学・社会政策・国際関係

予備校のテキストと適当な問題集をやった。

『20日で学べる国際関係の基礎』とかをやった。

作文

1秒も練習していない。

本番の控室では、

学生が無限に添削したであろう作文を穴があくほど見つめていた。

狂気を感じた。

想定されうる問題のテンプレートをいくつかつくっておき、

それを暗記するのが有効だと思われる。

点数は、10点中 6 点だか 7 点だか覚えていない。

提示されたテーマに対し、時間内に作文をするわけだが、

市役所レベルだと、インバウンド(外国人観光客)がどうのとか、

地域資源をどうのこうのぐらいしか出ないので適当に対策をしよう。

  • 循環型社会
  • ワーク・ライフ・バランス
  • 地域資源
  • インバウンド
  • 地域活性化
  • 公務員に求められる倫理観
  • 少子高齢化
  • 個性と規則との両立
  • 社会貢献

箇条書き(バレットポイント)で思いついたテーマを挙げ、

テーマに準じた作文の練習をするといいかもしれない。

そして、誰かに添削してもらうのが良いと思われる。

適性検査

クレペリンでも出るかと思って対策しようかと思ったが面倒なので辞めた。

実際は、性格検査だった。

補足

予備校の模擬試験は、

実際の試験よりも難しいので受ける必要はない(予備校が受講生を獲得するためにやっている)。

公務員試験対策の訓練するときは、

テキストや学参の総ページ数を日数で割り、

スプレッドシートや表計算ソフトなどに記録をつけると良い。

また、ポモドーロ・テクニックのように、

タイマーで時間をはかり、訓練の効率化を図るのが重要である。

問題集も本の体裁である必要はまるでない。

カッターなどで切り刻んでペラ紙にし、効率化した。

また、Evernote や Anki といったアプリケーションを情報活用した。

memex の思想の流れを組む Anki は、

ワーキングメモリや記憶を増強するのに最高のツールである。

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「面接カード」

上記のような訓練で1次試験は合格した。

ジャージにサンダルのスタイルで行ったが受かった。

2次試験は、さすがにスーツで行った。

ちなみに面接官は、

顔面を見たこともない市長の他にも色々いた。

揉めた職員もいた。

2次試験は落ちた。

人相もしくは人柄、思想が悪いのだろう。

いや、社会的な立場が悪いのかもしれない。

いっけん難しく見えるが、筆記試験は楽だった。

市役所の筆記試験は難易度が高いように思われているが実際はそうでもない。

真面目に生きていれば、合格できる。

 

普通に生きて、

普通に大学(4大)を卒業して、

普通に受験をすれば合格できる。

普通の人生なら合格できる。

普通の人なら合格できる。

 

市役所レベルの1次試験なら、

1ヶ月もやれば合格できる内容だ。

「努力したのに……」という言葉を良く耳にする。

学校教育が「努力」といっているので、

それの影響かと思われる。

しかし、学校の道徳の授業を真面目に受けたことがあるだろうか?

学校教育では「努力は大切です。なので、頑張りましょう」としか言っていない。

――「努力は、たいせつ」

ただ、それだけなのである。

 

1次試験に合格すると「面接カード」を期限までに提出されるように言われる。

履歴書も出願時に提出するが、面接カードが要石である。

面接は口頭だが、面接官が質問する内容は面接カードから問われるので、

気合いを入れてつくるべきだ。

よって、2週間あまりで面接シートを完璧に仕上げる必要がある。

この面接カードは筆記試験の訓練なんかよりも非常に重要である。

これの対策に時間をかけたほうが良い。

下図の面接カードはあくまで一例で、

市によって様式が異なるので注意しよう^ー^

志望動機はもちろんのこと、人となりも徹底しておこう。

実際の面接カードの例

実際の面接カードの例

実際の面接カードの例

実際の面接カードの例

サマリー・コンクルージョン

なし。

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