『ようこそ実力至上主義の教室へ』 2年生編 1巻 よう実 12巻 メモ 感想

宝泉 和臣は、自分自身の体にナイフを刺して綾小路君に罪をなすりつける予定だった。

宝泉は、ペティナイフを自らの足に刺すことで、清隆君に罪をなすりつけ退学させようとしました。

しかも、天沢に盗ませた綾小路君の指紋がついた綾小路君所有のペティナイフで。

ですが、綾小路君は手のひらにナイフを突き刺すようにして防ぎました。

返り血を浴びたため、今度は宝泉が罪に問われることになったのです。

ナイフが狙う目標は、そのナイフの刃が狙う先は───オレの身体じゃない。

宝泉和臣、自分自身の身体なのだ。

振り下ろされそうになるナイフを、オレは左手を使い目的地への到達を阻止する。

宝泉の腕を掴むわけでも避けるわけでもなく、自らの手のひらに突きさすようにして。

「なっ───!?」

この行動は宝ほう泉せんにとって明らかな例外だ。予め予測することは到底出来ないだろう。

自らがナイフに刺さりにいくという状況を想定できる者などいるはずもない。

振り下ろそうとした腕は完全に停止し、宝泉の笑みは瞬く間に消え失せる。

「てめ……綾小路!!」

当然困惑する。わざわざ刺されるために前に出たオレを、誰もが不思議に思っただろう。

刺されにいくという自暴自棄にも見える行動。

手の平を貫通したナイフから鮮血が飛び散る。

「そのナイフ、正確にはペティナイフだが、それはオレが購入したものだ」

「なんのことだ……?」

「おまえはオレが所有するナイフを使って、自らの足にでも突き刺す。後は刺されたと騒ぎ立てるだけで、物証と共にオレは退学になる。そういう寸法だったんだよな?」

握り込んだナイフの持ち方を見れば、それが相手を刺す持ち方じゃないのは明らか。刃を上にしておいたのは刺されたと見せかけるため。そして、力強くナイフを自分の足に突き立てるには柄えを逆に握り込む方が自然だ。

「ハ───それが分かってたからって、刺されにくるとか頭イカレてんのかよ」

乾いた笑い声を出した宝泉に、僅かな動揺が走る。

「おまえを完全に止めるにはこの方法がベストだからな。それに似たようなものだろ、おまえだって自らの大怪我を覚悟で仕掛けに来たんだ」

それが有効な戦略だと分かっていても、ほとんどの人間には真似出来ない危険な自傷行為。だからこそ、刺してしまえば刺されたと言い張ることが出来る。

学校側に報告しない代わりに2つの条件を飲むように宝泉に言い渡します。

  1. Dクラス同士で対等な関係を結ぶこと
  2. 今回の特別試験で綾鷹のパートナーになること

です。

宝泉はすっかりきよぽんに魅了されてしまったので快諾します。

???「「いいぜ、いいぜ綾小路センパイよ。こんなに心躍った相手は初めてだ。腕力でねじ伏せるだけが楽しみじゃないことは分かってる。ぶち殺してやるから楽しみにしとけや」

須藤は、こうした惨状を見ていたのでひとこと漏らします。

「っつか……喧嘩、強ぇんだな……」

「ただ強引にナイフを受け止めただけだ」

「……そうは見えなかったけどな」

綾小路くんが狙われていた理由。

七瀬 翼の口からこぼれます。

「やり方に問題はあったと思いますが、綾小路先輩を退学させるために行動したことは、学校の意に反したことではありません。まだ1年生のごく僅かな生徒しか知らないことですが、綾小路先輩を退学させることで大量のポイントを得ることが出来るからです」

「2年Dクラスの綾小路清隆。この人物を退学させた生徒には2000万プライベートポイントが支払われる。そんな特別試験が、私たちに与えられているからです」

七瀬は手段をいとわない非常に冷酷な人間なようです。

さらに吐き捨てます。

「ボクには……綾小路先輩がこの学校に相応しい人だとは思えなかったからです」

ふさわしいと思わなかったからといって排除していいのでしょうか。

こういう人間が逆に闇討ちされるのですよ。

七瀬 翼

七瀬 翼

堀北 vs 綾小路君

綾小路君は、数学で堀北とテストの点数で勝負をしました。

堀北さんは 87 点でしたが綾小路君は満点です。

他の教科は70点前後をとっておいたみたいです。

合計にして400点ぐらいでしょうか。

軽井沢さんに400点とるといってますが、

地の文では400点近くとなっているのでよくわかりません。

余談ですが、今巻は堀北さんや須藤くんがやたら出てきますね。

「言い訳はしないわ。私は私に出来ることを精いっぱいやって、そして満足のいく点数を取れたもの」

「再戦を希望しないのか?」

「最後の方の問題は、書かれてある問題文すら理解できなかった。あんなもの今の私に解けるはずないでしょう? いつになれば解けるのかすら検討もつかないのだから」

「測度論やルベーグ積分になってくると……多分大学とかになるんじゃないか?」

その辺の事情はあまり詳しくないため、正確なことは答えられない。

小さい頃から習っていたと言っても、何一つ参考にならないからな。

「……いいわ、聞いた私がバカだった」

これで、掘北さんを生徒会にブチこめるようになりました。

テストの点数の勝負に負けたら生徒会に入る約束ですからね(11.5巻を参照)。

???「オレが勝ったら、その時はおまえに生徒会に入ってもらう」

試験の結果

試験は団体戦でもあるので、各クラスの結果から。

龍園のクラスは、CクラスからBクラスになります。

一ノ瀬さんのクラスはCクラスになってしまいました。

あとは変わりません。

あっそうそう、ホワイトルームからの刺客は、月城理事長代理の指示を無視したそうですよ。

さらに月城はこういいます。

「気を付けてください綾小路くん。今回、ホワイトルーム生を送り込むことを決めたのは私ではない。そして、その私の指示に従わず独断で行動を始めていることを見るに、どうにも上はきな臭いことを考えている恐れがあります」

「見限られたんじゃないですか? あなたの手際が悪くて」

「そうかも知れませんね。ですが、私が受けた指示が君の退学であることに変わりはない。たとえ駒として使われようとも、最後までその指示通りに動くだけですし、失敗して切り捨てられたのなら、それはそれでしょう。次の場所に赴くまで」

今年の1年生は……。

1年の春の時点で、この学校のシステムを理解している模様です。

これは、かなりのアドバンテージですね。

ちなみに喧嘩はOKらしいですよ。

南雲生徒会長は、よからぬことを数人の1年生に吹き込んでいるようです。

「先輩たちが去年までのことを良く熟知しているように、私たち1年生は今の状態を先輩たちよりも理解しています」

「どういうこと……?」

「私たち1年生の代表者数名は、生徒会室に呼び出され南雲生徒会長から直々に説明を受けました。今年からこの学校はより実力主義にしていくため、自由な形を作っていくと」

「喧嘩が自由な形だとでも言うつもり?」

「そうは言いません。ですが宝泉くんが確認した限りでは、多少の喧嘩は学生にはつきもの、去年のように厳しい審判を下すことはないと南雲会長は約束していました」

佐藤 摩耶さんからの呼び出し

なんだかんだで二人は和解したとさ。

 あたし軽井沢恵と友達の佐藤麻耶さん。ほんの数か月前までは、一緒に遊ぶことが多かった2人。でもここ最近はその頻度が激減していた。特に、お互いに何か揉もめたというわけじゃない。あたしが無意識のうちに罪の意識を感じるようになったことで、接しにくくなっていたことがあったからだ。

「ごめんね軽井沢さん。急に呼び出しちゃってさ」

「ううん全然いいって。あたしも佐藤さんと遊びたいなって思ってたし。それにしてもさ、2人で遊びに行くなんて久しぶりじゃない?」

「……ちょっと、話があって、さ」

「遠慮せず話してよ。あたしたち友達でしょ?」

「……軽井沢さん……綾あやの小路こうじくんと付き合ってたりするの?」

「え……?」

乾いた音が響いた後、左頬ほおを引っぱたかれたことに気がつく。

「これでチャラ……ってことで納得してくれるかな、軽井沢さん」

彼女があたしを引っぱたくのは、ちょっと想定外だった。

勝ったとか負けたとか、言ってられるような状況じゃない。

きっとこれからも、清隆の魅力に気づいていく人は増えていくから。

1年前の自分自身

よう実の1巻を読み直してみると面白いかもしれません。

1巻の面白さというのは、

諦観ヤレヤレダウナー主人公のホータローやキョソではないタイプの主人公だとわかるところ。

そして、熱血主人公ではない新しいタイプの主人公だとわかるところです。

 1年前。オレがこの学校に入る時も少しだけ似たような状態だった。

世間を一切知らずに育ったが故のデメリット、欠点。

それは『学生』がどんなものであるかを知らないこと。

学校に通わせる予定の無かったホワイトルームでは、当然教わらなかったことだ。

だからオレは短い期間の中で、適当に『演じる』ことを決めてキャラ作りを行った。

普段の自分よりもお喋りになったり、口調を変えてみたりと色々試した。

やや世間をうがった見方をする、少し生意気な生徒として。

まあ……結局演じることを面倒に感じて、すぐに素の自分に戻ったわけだが。

OAA(over all ability) の導入

各生徒の能力が数値化され、スマートフォンのアプリで個々の成績を閲覧できるシステムが導入されました。

「能力を使わない能力バトル」な「よう実」ですが、

よりいっそう拍車がかかったといえます。

現時点では、A+ が最高で、D- が最低評価です。

公式ホームページに個々のデータが載っているので私たちも見れます。

少年跳躍とかいう雑誌は、「友情」「努力」「勝利」を掲げているそうですが、

高度育成高等学校における人物の評価項目は以下のとおり。

  1. 「学力」……主に年間を通じて行われる筆記試験での点数から算出される
  2. 「身体能力」……体育の授業での評価、部活動での活躍、特別試験等の評価から算出される
  3. 「機転思考力」……友人の多さ、その立ち位置をはじめとしたコミュニケーション能力や、機転応用が利きくかどうかなど、社会への適応力を求められ算出される
  4. 「社会貢献性」……授業態度、遅刻欠席をはじめ、問題行動の有無、生徒会所属による学校への貢献など、様々な要素から算出される

そして、「総合力」です。

  •  総合力……上記4つの数値から導き出される生徒の能力だが、社会貢献性に関してのみ総合に与える影響は半減される

総合力の求め方:{学力+身体能力+機転思考力+(社会貢献性×0.5)}÷ 350 × 100(四捨五入)

綾小路くんの1年時の成績を参照すると、

  1.  学力C(51)
  2.  身体能力C+(60)
  3.  機転思考力D+(37)
  4.  社会貢献性C+(60)

なので、総合力は、

{ 51+60+37+(60 x 0.5) }÷ 350 x 100= (51+60+37+30) ÷ 350 x 100 = 50.85714285714286

四捨五入して、51となるわけです。

Aクラスの坂柳 有栖さんは足が悪いので、身体能力は最低評価になりますが、

  1. 学力A (93)
  2. 身体能力D- (25)
  3. 機転思考力B+(80)
  4. 社会貢献性B-(65)

になるので、

{ 93+25+80+(65 x 0.5) }÷ 350 x 100= (93+25+80+33)÷ 350 x 100

総合評価では、66となります。

ウケるのは、宝泉の学力評価がB+(76)なところですね。

Sランクとかも登場するかもしれませんよ。

七瀬は相当失礼なやつ……そもそも、1年全体がヤバイ。

七瀬 翼は相当なサイコパスですよ。

「先輩は───どういう人なんですか?」

「はい。私は綾小路先輩が邪悪で薄汚い人なのではないか、そう思っています」

軽井沢さんと佐藤さんは仲直りしたが……。

啓誠や綾小路グループとはどうなるのでしょう。

「軽井沢さんと佐藤さん」の対比なら、

綾小路くんと啓誠らに軋轢が生じるかもしれませんね^ー^

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