2019年9月25日――本日発売の『ようこそ実力至上主義の教室へ(よう実)』11.5巻の感想やレビューというかメモです。
今現在連載しているライトノベルの中では、間違いなく1番おもしろいですね。
短編集のようでいて1年生編を締めくくる重要な巻となっています。
12巻からは2年生編が始まります。
10月25日に公式サイト(アニメではない)でアナウンスがあるみたいです。
作者はシーンごとバラバラに書き、後から章立てて文章をまとめているんだと思います。
頭の中にノベルゲームのウィンドウを浮かべながら読んでみると違った視点で読めますよ。
DクラスはBクラスと協力関係を経ち、みんなが本気で戦う新章の幕開けです。
言わば、恵はオレにとって1冊の異性という名の教科書。
綾鷹くんは、学習のため恵さんをナオンにするのでした。
軽井沢 恵さんの愛称はこれから「教科書」に決定です。
隣人、癌よりかはマシですね^ー^
ちなみに、よう実11.5巻は佐倉や櫛田、長谷部とかは1ページも登場していないです。
この日までにやってきたことも、全ては『ある確率』を変動させるためにあった。
他の生徒たちだってそうだろう。
人は成長する生き物だ。
そして学習を好む生き物でもある。
これは、本能。
自転車の乗り方や泳ぎ方を覚えるように。
箸の持ち方やストローの吸い方を覚えるように。
オレは恵を通じて恋愛を学習する。
これまでの人生で、学んでこなかったこと。
ホワイトルームで学ぶことの出来なかったもの。
探究心に突き動かされる。
この恋愛が、軽井沢恵という人間の成長過程に必要になってくるからだ。
人は学習に喜びを覚える。
それは勉強でも運動でも、ゲームでも同じだ。
上達したと実感すれば愉悦を覚える。
きっと近い将来、オレはその一つ一つの答えを知る。
でも、何も変わることはないだろう。
ただ学習するだけ。
そして成長し、前に進んでいく。
言わば、恵はオレにとって1冊の異性という名の教科書。
それを読み終えた時───それは『役目』を終えることになる。
それとも───
そうじゃない未来が、待っているのだろうか。
その身から離すことのない、掛け替えのない存在になっているのだろうか。
分からない。
そう願う自分と、それは不可能だと悟る自分がいる。
どうか、祈ろう。
今この瞬間───大切な人を抱きしめているオレは、微笑んでいるのだと。
彼女を大切にすると誓う、一人の若き学生であることを祈ろう。
優しく恵を抱きしめながら、オレはそう静かに願った。
中学の時フラッシュ暗算をやってたことがあるから、 比較的得意なんだ
松下千秋とかいう、ぽっと出のポット野郎に、きよぽんは目をつけられます。
7.5巻に口絵がありましたね。
あまりこんなことを口にして言いたくはないけれど、私は学年の中でも優秀な方だと自負している。
上位10%の枠内であれば、ほぼ間違いなく手中に収めているはずだ。
それでもDクラス内で頭角を現さずカーストの中盤に位置しているのは、私が手を抜いているからだ。
もちろん要所では足を引っ張らないようにしているけど、目立ちすぎるのは好きじゃない。
松下千秋さんも能力を隠していたのでした。
同類だと見なした松下なんとかさんは清隆くんの後をつけます。
挿絵は別人ですね。オマエ誰だよってレベルです。
まぁここは本編を読んでください。
井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さを知る
月城理事長代理を覚えていますか?
未読のひとはいないと思いますのでネタバレしますが、11巻にて綾鷹くんの試験を妨害したオッサンですね。
綾鷹くんの父親の手下ですね。
月城以下略の弁によると、ホワイトルームは、綾鷹くんと同等かそれ以上の生徒が何人も誕生しているそう。
綾鷹くんは、人の一生を超えた知識を持っているわけですが、それ以上の人間がいるところが驚きですね。
ホワイトルームが作れたのが約20年前で、19期生まで育成されたらしいです。
綾小路くんは4期生だそうです。
新学期になると1学年にホワイトルームから1名やってくるみたいです。
綾小路君にとっては後輩ですね。
顔を知らないようですが。
南雲のおかげで学年の垣根を超えた試験も増え、また個人同士の試験も増えるそうなので、
新入生と戦うことも増えるのでしょう。
ホワイトルームからきた新入生が誰なのかを4月内に突き止めたら、身をひくと月城理事長代理はいいます。
軽いゲームを持ちかけられたわけです。
「すなわち……ホワイトルームという狭い世界で突き詰め続けたからこそ、誰よりもその世界の深さを知っている、ということですか」
揺らぐことのない自信を与えてくれたのは、紛まぎれもないホワイトルームでの教育。
どれだけの子供たちが同じ教育を施されてきたとしても、この高みには達しない。
1つ上の3期生、あるいは年下の5期生だろうと持つ考えは同じだ。
こちらを値踏みするような視線を向け続ける月城に、オレは言葉を続けた。
「オレよりも優れた人間は、当然この世界に存在するでしょう。
何故なら世界には70億にも達するほどの人間が生きているんですから。ですが、ことホワイトルームにおいては違う」
あの世界でオレよりも優れた人間は存在しない。
それだけは確信を持って答えることが出来る。
意味もなく雨に打たれたくなることもある
「オレは今扉だ」みたいですよね^ー^
本当の実力主義の学校に変えていきますよ。
南雲が目指すのは今までのクラス単位ではなく、個人での評価で競うもの。
これからどうなるのでしょうか。
あの。その……今度から清隆くん、ってこれからも呼んでもいいかな
平田くんからの提案です。
悪いが堀北、現状は同学年で相手になるヤツはいないと思ってる
「どう捉えるのもおまえの自由だ堀北。オレの発言は単なる虚勢かも知れないしな」
「結局そうやって逃げるんじゃない。あなたは不真面目なだけの嘘うそつきだわ」
「ならその烙印を押し付けることで満足してくれるのか?」
おまえが正確な物差しになれる自信はあるのか?
堀北さんと4月以降にテストの点数で勝負をすることに。
隣人さんは、負けたら生徒会にぶちこまれるそう。
上手く成長しろだと? いつからテメェは俺の教師になったんだ?
成長するには、姑息な手を使うのは控えろと龍園に諭す綾鷹くん。
月城の妨害で負けた件については読みが鋭いようです。
「悪いが信じねぇな。本気でやって負けたってよりも、はなから勝負をする気もなかったか……あるいはどうにもならないアクシデントに巻き込まれたって話の方が信憑性が高い。
学校側がメンツのためにAクラスが勝つように仕組んだ、って方がよっぽど信じられるぜ」
私は……この先勝てるのかな?
「その1年間、どこまでもクラスメイトと共に突き進んでみるんだ。途中、嬉しいことも悲しいことも、時にくじけそうなこともあると思う。それでも、絶対に立ち止まるな」
「それで……それは……1年後……私の望む答え、になってるかな……」
また会おう、綾小路
今までの学校のシステムでは下位のクラスでも勝てるようになっていたと堀北兄はいいます。
南雲の個人主義の方法は許容すべきではない、と。
そして携帯番号を教えます。
堀北兄と橘のです。
卒業後どうするんだ? と綾鷹くんは訊きますが、
綾鷹くんの卒業後に話すとなっています。
ホワイトルームの関係者として出てくるのか、日本の重鎮として登場するのか、学校の関係者になっているのか、
敵になるのか、楽しみですね。
「クラスは一蓮托生、運命共同体だ。俺はその枠だけは超えるべきではないと思っている」
「だから南雲のやり方に賛成できないんだな」
「もし学校に対して何も残すことが出来ないのなら、生徒たちに残せばいい。綾小路清隆という生徒がいたという記憶を、刻まれた生徒たちは忘れることはないだろう」
いや───少し訂正しよう。昔のおまえに戻れたんだな、鈴音
堀北兄は妹に期待していたようです。
兄の背中ばかり追いかけ、伸びしろを捨てているように見えたのが許せなかったそう。
他者に強くあれ。そして優しくあれ
隣人さんが髪を伸ばしていたのは兄に好かれるためでした。
ちなみに、髪が長い方が好きといったのは嘘だそうです。
隣人さんは、髪を切ります。
俺なんたらの雪なんたらをもうすでに超えているわけですが、
彼女のさらなる活躍に期待です。
夜空のパチモンの短髪堀北さんは、これから別人になるのかな^ー^
「他者に強くあれ。そして優しくあれ」といいつつ、堀北 学さんは去っていったわけですが、
1巻の頃の彼を見てみましょう。