1~6巻、14~20巻を読む。
孤児院(グレイス・フィールドハウス、GF 農園)を脱獄してから、
鬼の王となるムジカとソンジュに出会うまでの1巻から6巻と、
鬼の正体が明かされる14巻から最終回にかけて読むといい。
ネバランのストーリーを理解する上で、
単行本の7巻から13巻は読まなくて良い。
「鬼」の正体
細菌に似た何かが、他の生物の遺伝子を取り込んだものが鬼の正体である。
あらゆる生物を食べ、形質を獲得し、様々な形へと進化したという。
あるとき、ヒトを食べたことにより、
ヒトの姿形や知能や文化、言葉を獲得したとされている。
そして、「鬼」は食べ続けなければ形質を保てない。
鬼は知能や形を保つために、人間を食べているという設定である。
そのため、鬼の世界には人間を飼育する「農園」がある。
『約束のネバーランド』のラスト
晴れて、人間の世界へ渡るが、
エマだけは記憶喪失になってしまう。
「エマの記憶を失うこと」「友だちと別れること」が人間の社会へ渡る約束だったからだ。
???「私は忘れてしまっても、一緒にいた日々はなくならない。全部、家族が覚えていてくれるから。鬼もヒトも自由になれる。これまで繰り返してきた悲劇を、今ここで完全に断ち切れるの。私や私の大切な家族達だけじゃない。この先、ずっと先の、未来まで、みんなが笑顔で暮らせるの」
あるとき、エマは、ノーマンやレイ、食用児らと再会する。
記憶が無いのに、どこか懐かしく、エマは涙を流す。
心が……体が……覚えていたからだ。
そして、また一緒に、家族として生きていくと誓う。
???「忘れてしまったっていいんだ。思い出せなくたって。今の君が、かつての君と違ってたっていい。だから……もう一度……いや何度でも、一緒に生きよう」
まとめ
児童文学のようでいて、
少年ジャンプらしい「友情・努力・勝利」が光った作品である。
ティーン向けであり、大きなお友だちにはおすすめしない。