『さよならララ』第9話 「本当の愛」

原作の人魚姫は、歌が上手なはずだったが……?

ルカが好きなエナジードリンク(作中では、ENERGYLCY )を嫌いということもあれば、

夕日を泳ぐカモメを美しいと感じる。

感性がルカと似ているところもある。

温かいキモチ……、それが本当の愛ってこと?

ちがう……、そう、ちがう……、なぜかそう感じた。

 

エナジードリンクが苦手だとわかると、

ココアを買ってくる優しさを見せる。

原作の王子様は身勝手でカスだったが、

ルカはすげえいいやつだな^ー^

また、ひめかに交際していると言われる。

真実の愛を手に入れるには「学生恋愛」のようなナラティブが必要ではないかと思う。

ララには、泡になって消えてしまうタイムリミットがある。

それには、本当の愛を見つけないといけない。

 

羽根が落ちるカットが描写される。

これは原作でいう、空気の娘たちの暗喩だ。

人間の永遠の幸福や不滅の魂をあずかることを予期させる。

???「いちどは叶わなかった本当の愛……、それを探してわたしは出会ってしまった。このセカイに……、かけがえのないヒトたちに……、運命のヒトに……、たぶん、わたしは答えを探していたの……、地上のセカイに向けられた、わたしのこのキモチの何なのかを……、今日、それがわかる……」

逡巡した後、ララは少女漫画のように、劇のように、

告白することで、本当の愛が手に入ると考えた。

しかし、牧師や教会のカットがはいることで、

アガペー(無償の愛)ではないかと視聴者のキモオタクに訴える。

目には見えない愛といった概念を「恋人」という記号で手に入れようとする。

ルカに告白し、うれしいといわれるララ 嬢である。

しかし、光り輝くようなトキメキはなかった。

これは、本当の愛の正体が恋愛感情ではないと気づいたからである。

つまり、恋人という記号では、本当の愛にたどりつけないのである。

 

???「それだけ?」

本当の愛を手に入れるために、

即断即決電光石火 Z 世代ショート動画インスタグラム、

所謂タイパを求めて、

ララはキスをするといった行動に出る(1度目の人間になったときと同じ)。

しかし、ルカはララを大事に思うがあまり、牛歩戦術に出ることになったのである。

つまり、時間がなくタイムリミットが迫っている(泡になってしまう)ララは即物的な行動に出るが、

ルカは優しいので切実な態度であらわした。

その対比である。

ルカは1度目の王子様とはちがい良いヤツである。

恋人という記号にとらわれない姿勢をみせたルカは見事だ。

1度目の王子様は見た目でヒトを判断したカスそのもの。

ララとの対話や葛藤の末に恋人になるという、すばらしい考えの持ち主なのだから。

 

???「わたしがわたしの気持ちをルカにあげて、ルカが返してくれたら……、それはきっと、愛のカタチになる。わたしは本当の愛を手に入れられる」

???「ララって不思議やな。知りたくて近づこうとしても、そのたびにもっと遠くに感じる」

 

互酬性とかの見返りを求めるのは本当の愛ではないということである。

羽根がバラに変わるカットが描写される。

赤いバラを描写すれば、欲望や情念を想起させるものになるが、

白いバラである。

つまり、ララは本当の愛はアガペー( agape )であると解したとみるべきだ。

魚のバケモノの攻撃からルカをかばう。

これは彼女の自己犠牲のあらわれとみるべきだろう。

なぜなら、彼女はアガペーを手に入れたに違いないのだから。

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