10年前ぐらいは、MDR-EX85SL や MDR-EX90LPを使っていた時期があったが、
ダイナミックドライバー(以下D型)のイヤホンを使うのが馬鹿らしくなってBA型にした。
解像度――もとより音質が、BA(バランスド・アーマチュア)型が秀でているのもそうだが、
D型では単純にヘッドホンやひいてはスピーカーの劣化にすぎないからである。
磁石に銅線を巻いただけという80年前の技術でクールでないという理由もある。
いくぶんか前に、「8-10基のBAドライバー+ダイナミック型が1基」のハイブリッド構成がイヤホンの理想だと書いた。
この仮説には強い確信がある。
口径 10mm 前後のドライバーと CCAW 採用の機種を狙え
業者から、EX155は値段のわりに音がいいときいていたのと、
運がいいのか拾ったので聴いてみた。
音は10年前にきいていたEX85SLぐらいの音だと思う。
当時6000円ぐらいだったから、EX155となると1500円ぐらいで買えるのでコスパがいい。
EX85SLはドライバーの大きさがΦ13.5mmであるため低音がうるさかったのもある。
すこぶるコスパがいい。
EX155のドライバーの口径は、9mmである。
このドライバーの大きさというのが刮目すべきである。
大きくなればなるほど低音が増える。
単純に大きければいいのでD型のイヤホンの購入はスピーカーの劣化になってしまうが、
イヤホンに関していえば、10mmぐらいがいいのだと思う。
ヘッドホンなら40mmぐらい。
さらにコスパに着目すると、EX155はドライバーにCCAWを採用している。
CCAWというのは特殊なアルミ線で、モニターヘッドホンでおなじみのCD900STやHPH-MT8にも使われている素材である。
他の素材もファクターになるが、
CCAWを採用した機種というのは、高域再生に力を入れている気がするのと音が良かったので購入時の基準になっている。
CCAW 且つダイナミック型のヘッドホン・インナーイヤーヘッドホンの選びかた
CCAWの他にも音質に起因するエレメンツは、ネットワークを例に色々とある。
MDR-EX800STとMDR-EX1000だが、EX1000はシャリるのにEX800STはシャリらない。
これは他の素材や要素が影響しているのだろう。
MDR-ZX110とMDR-7506とでは、こちらもCCAWだが、ドライバーが30mmと40mmなので、
このあたりが音に影響するのだろう。
これを踏まえ、CCAWと40mmドライバーを採用したダイナミック型のヘッドホンやインナーイヤーを選んで欲しい。
俺っちは、ダイナミック型のイヤホンではFlat-4 楓が好みである。
フィルターについて
ダイナミック型のイヤホンはフィルターがついていることが多い。
これをとるとドライバー本来の音になるわけだが、
吸音材となるべきフィルターを目の粗いスポンジにしたり、スチールウールにしたりすると音が変わる。
俺っちは洗車のスポンジにしている。
まとめ
ダイナミック型のイヤホンを買うならスピーカーを買った方がいいという「果てしのない疑問」がつきまとう。
カッテモムダダヨとイヤホンが語りかけてくるようだ。
カッテモムダダヨビーエーノホウガイイヨと耳朶を打つ。
読者の諸君もダイナミックドライバー採用のイヤホンやヘッドホンで最強の音を追求してほしい。
下記は適当に見繕ったヘッドホンである。
インナーイヤー
- Sony MDR-EX155
- Sony MDR-EX800ST
- Ostry KC06
ヘッドホン
- SONY MDR-7506
- SONY MDR-1AM2
- SONY h.ear on 2(MDR-H600A)
- YAMAHA HPH-MT8