家では蛍光灯を使っていましたが、
気分で LED も使いたくなりました。
オレっちは、心変わりしてしまったのです^ー^
本稿のページは、色彩光学の講師の協力を経て、
市場にある LED シーリングライトの中から、
最適解を見つけようと試みた一部始終になります。
LED シーリングライトを選ぶ際の大まかな知識
フリッカー
オレっちたちの住む日本では、
地域によって電力の周波数が異なります。
周波数が混在している地域も一部あるようですが、
西日本では、60Hz, 東日本では 50Hz というのが通説です。
そして「フリッカー」というのは、
LEDがチカチカと点滅を繰り返して、
チラつく現象のことです。
フリッカーが存在する環境では、
目の痛みといった眼精疲労のほかに、
体調不良や気分を害す人もいるでしょう。
フリッカーの有無は、
スマートフォンのカメラ機能を使えば誰でも簡単に調べられます。
LED シーリングライトにスマホを向けると、
縞模様のようなチラつきが可視できるからですね^ー^
このとき、カメラアプリのシャッタースピードを調節しましょう。
オレっちが住んでいるのは、
関東なので 50 Hz なわけですが、
50の倍数にするとチラツキが消えてしまいます。
1/50, 1/100, 1/150, 1/200, 1/250 etc. といった具合にですね。
サイン波が1回で 50Hz なので、フリッカーが消えてしまうわけです。
関東や 50Hz の地域に住んでいる人は、
シャッタースピードが50の倍数にならないように気をつけましょう。
つまり、60の倍数にすることが重要です。
俺っちはスマホのカメラのシャッタースピードを 1/320 に設定しました。
また、講師が「照明の輝度が最大ならフリッカーは発生しない」といっていました。
色温度
絶対温度は 273 度なので、
K(ケルビン)を求めたいのなら、
温度に273を足すと求められますね^ー^
そんなことは置いておいて、
スタジオなどの色温度は、5000K が採用され、
凸版印刷などの印刷業界では、6500K を使っているそうです。
5000K は昼白色、6500K は昼光色と呼ばれることもあるようです。
余談ですが、オレっちはロウソクの光が好きです。
ロウソクの炎がチラチラと、ユラユラと、ゆれている……。
ロウソクは、色温度がとても低いのでしょう。
大自然のなかで松明を灯したら、
それは、それは、とても楽しいのでしょうね。
演色性
講師いわく、LED は R9 (赤色)の数値が低いのだそうです。
R15 は「日本人の肌の色」だとききました。
「これは頻出なので覚えておけ」とのことです。
R9 から R10 の色を列挙すると、
- R9……赤色
- R10……黄色
- R11……緑色
- R12……西洋人(白人)の肌の色
- R13……深緑(木の葉)の色
- R15……日本人の肌の色
となります。
いざ、電気屋へ。
電気屋に着くやいなや、
スマートフォンのカメラアプリを起動し、
シャッタースピードを前述のとおり 1/320 に設定しました。
ある不思議なことに気づきます。
2万円もする高級な LED シーリングライトでもフリッカーが発生しているのです。
高額な照明は瀟洒なのですが……。
値段が高くても肝心の光源としての品質が良くないのです。
???「金持ちは、何を買っているのでしょうね」
???「金持ちは、案外よいモノを使っていませんよ。知識を仕入れる時間がないのか、深夜の通販通販みたいなモノが関の山ですね」
時間がなくても、アホでも、当てはまるのでしょう。
オレっちにも当てはまるのだと思いました。
まぁ、値段が安いアイリス何とかはフリッカーが発生していてゴミでした。
意外にも、KOIZUMI (コイズミ)というメーカーは良かったですね。
フリッカーが発生している機種を候補から外していきます。
そして、面白いことに気がつきました。
講師のかたも「頭がいいねぇ。若いと発想が違うねぇ。若いっていいねぇ^ー^」と褒めてくれました。
たぶん、正解なのでしょう^ー^
LED シーリングライトには、乳白色のカバーというか円盤というかドームみたいなものが付いていますよね?
これは、LED の光を回折させるために装着するのだと思われます。
トレーシングペーパー(トレペ)やディフューザーの役割を果たすのでしょう。
このドームのようなものを取り外すと、
機械らしい LED のカプセルが見えます。
多くの LED シーリングライトは白色の LED が取り付けられてあります。
俺っちは刮目しました。
Ra85 を謳うものには、
白色の他に、橙色のLEDが取り付けてあったんです。
白色と橙色の LED の光がミックスし、
より良い色をつくり出すようになっていたんですね^ー^
市場には、白色と暖色の LED セルが流通していて、
これらは安価であると考えられます。
白色の LED だけを使うと、昼光色(6500K)の光源になり、
暖色の LED だけを使うと、電球色になるのでしょう。
白色 LED と暖色 LED をミックスした光が昼白色(5000K)になるわけです。
つまり、色温度を 5000K にするなら、
昼白色と電球色の LED が必要というわけですね。
高演色であるかどうかは、
言い換えるなら、
Ra85 の LED と Ra90 や Ra92, Ra95 の LED の差違というのは、
赤色や青色、緑色などの LED が付いているだけではないかと仮説を立てます。
講師曰く「高演色の LED でない限り、フィルムで色をつけているだけ^ー^」といいます。
今後の方針が決まりました。
100均でセルロースを買って LED に貼り付ければいい、と。
もう、イカれていると思います。
博引旁証をする必要はないですね。
よもや、奏功……コンクルージョンなのだから。
大手家電量販店を巡り、場末のホームセンターに行きました。
電気屋は高いですからね^ー^
まあ、検証したホームセンターの照明がフリッカーを起こしていたんですよね。
それはおいておいて、
メーカーは、オーデリック(オーヤマ照明)だと思いますが、
この LED はけっこう良いです^ー^
SEKONIC C-500 で測定すると、5060Kでした。
何も考えずに LED シーリングライトを買うなら、
家電量販店より、ホームセンターのほうがいいですね^ー^
スマートフォンで Google 検索をかけると、
高演色 LED を採用した照明器具がオーデリックにはあるようです。
そして、その LED は、R15(日本人の肌の色) に重きを置いているようなのです。
R15 だけ高くても、Δuv(デルタユーブイ)がねぇ……と結論しましたが。
高演色であっても、XY が良くないと駄目なようです。
いくつかの検証から得られたデータを整合していくと、
NEC(株式会社ホタルクス)が良いのでは? と思うようになりました。
色温度を変更できないモデルもあり、
それは 6730K 前後でしたが、
調色・調光できるモデルは、色温度を変更できようになっています。
そして、スイッチを入れると色温度が 5000K からスタートする優れモノだとわかりました。
よって、安価で 5000K の LED シーリングライトを手に入れたければ、NEC はオススメです。
照明の色温度は、リモコン( RE0209 )にある「暖色」と「寒色」のボタンで調整しますが、
点灯した状態で色温度がすでに 5000K なのでボタンを押す必要がないですね^ー^
この商品は Ra85 です。
前述の色がついたセロハンをかまします。
このような DIY をすることにより、
Ra90ぐらいには近づけると見立てます。
実は、ここまでの実験で1時間かかっていないんですが、
歳をとると効率がよくなるのでしょうね^ー^
オレっちが選んだのは、HLDC06208 です。
5000円ぐらいだったかな。
とても安かったから^ー^
ちなみに、6畳向けのモデルが、HLDC06208 で、
8畳向けは、HLDC08208 です。
ちなみに、6畳の部屋であっても8畳のモデルを買ったほうがいいですね。
照度とかの関係で^ー^
同様に、8畳なら12畳のモデルが良いと思われます。
続いて、ダイソーでセルロースを買います。
セロハンの色は、赤、ピンク、青、緑、黄と、
5色そろっているので事足りるでしょう。
とりあえず3つ買いましたが、
1つあれば良かったかな^ー^
LED シーリングライト・HLDC06208 を天井にセットし、
ルクスを計測します。
照明から 1 メートルぐらいの距離で計測したと思います。
照明の明るさを最大にした状態では、
メーターが 1000 を振り切りましたね^ー^
そして、リモコンのスイッチを入れただけで色温度が 5000K をマークすることが判明しました。
製造による個体差があるのかもしれません。
ですが、とても良い製品ですね^ー^
セロハンで色を調節するために、LED-198 を使用します。
色温度5000Kぐらいの光源をつくりました。
LED-198 は、白色と橙色のLEDをミックスして色温度を自由に調整できるのです。
良く考えられた照明機材だと感心しました。
ダイソーで購入したセロハンを、
LED-198 にかぶせて色を調整していきます。
LB A8 だか CC 2.5 だかよくわかりませんが、
データから写真のようなフィルターの色をつくれば良いことがわかりました^ー^
端的にいうと、黄色とピンクのセロハンを重ねて使えば良いということなのです。
赤色や青色のセロハンは使いません。
しかし、ダイソーってすごいですね^ー^
セロハンをハサミで雑に切ります。
ピンクと黄色のセロハンが2枚とも合わさるようにし、
セロハン粘着テープでセロハンを照明器具に固定します。
対角線上になるよう LED をセロハンで覆いました。
また、黄色の LED ではなく、
白色のLEDの上からセロハンを貼り付けるようにしました。
絶妙な色が加わることにより、照明の演色性が増します^ー^
最後に、白いカバーをとりつけて完成です。
スペクトルが変化するので、色温度を調整します。
白色ボタンを1回押します。
ちなみに、電源を切っても色温度はメモリーされています。
細工をする前の状態よりも、R9(赤色) が明らかに良くなっています。
牽強付会ではなく、データが物語っています。
???「 Δuv のズレを 0 に寄せる努力をした」
そして、他の専門家の意見としては、
???「高演色の LED に打ち替えれば良くね?」とのことです^ー^
今回の検証やコストパフォーマンス( C/P )から鑑みると、
NEC の LED シーリングライトが最適であると解します。
フリッカーが生じず、色温度も設定できるからです。
家電量販店の店員にオススメの照明器具を訊くと、
店舗が売りたいものを勧めてくるでしょう。
コンシューマーの生活環境や色温度、フリッカーの有無などは考えてはいませんから……。
本稿では、NEC(HLDC06208, HLDC08208)のシーリングライトを取り上げました。
この LED シーリングライトの使いかたは主に3つ挙げられます。
① 細工をせずに箱出しで使う。
箱から出して天井に取り付けるだけで、
色温度が 5000K 程度の照明が手に入ります。
ものの40秒ぐらいです。
そのまま使うといいでしょう^ー^
② ダイソーで110円のセロハンを買ってきて本体に貼り付ける。
ダイソーに売っている110円のセロハンを購入し、
NEC の照明に貼り付けましょう。
使用する色のセロハンは、ピンクと黄色の2枚ですね。
ピンクと黄色を2枚重ねてハサミで切り、
照明本体の4ヶ所にセロハンテープで貼り付けるだけです。
これだけで照明の色合いがグッと増します。
欠点は、シーリングライトのネジを外さないといけないところでしょうか^ー^
③ 照明器具の LED を高演色のLEDに取り替える。
ある専門家の意見によると、
シーリングライトのLEDを剥がし、
高演色のLEDに取り替えるのが良いとのことです。
この改造には、手間と時間がかかりますね^ー^
また、計測しないといけないので、計測器がないと困難を極めるでしょう。
コスパを求めると、NEC のシーリングライトが条件に符号するかと思います。
10年は使いたいですね。
ストックしておこうかな^ー^
在庫はメーカーでなく、エンドユーザーが抱える時代だから^ー^
余談ですけど「点灯・常夜灯・OFFボタン」を2回押さないと真っ暗にできないのは使いにくいですね^ー^
ホタルみたいな明かりが煌々と光っているのって嫌じゃないですか^ー^
やはり、こう、ウェルビーイングとかを考えた場合に、
色温度が調整できてフリッカーが発生しない LED シーリングライトは家庭に必要だと思います。
安価で手に入るものでは、NEC のシーリングライトがオススメです。