鉛筆は、鉛筆削り(シャープナー)の性能に依存する。
上等な鉛筆削りを使ってこそ、
鉛筆の真価を発揮するわけだ。
世界最強の鉛筆削りは、
三菱鉛筆株式会社の ES-19 だと結論している。
最近は軟弱なガキが増えたため、
鉛筆削りの多くは鉛筆の芯先が尖らない設計になっている。
現代の鉛筆削りは、内部のストッパーを外すなど無駄な改造が必要なのだ。
それに対し、ES-19 で削った鉛筆は、かなりトガる。
そもそも、鉛筆は上等な電動鉛筆がある家庭や特殊な職場での使用が想定されており、
学校での使用は不向きなのである^ー^
細い線を描いたり、細い文字を書いたりするなら、
0.3ミリのシャープペンシルを使えばいいと思うかもしれない。
しかし、それは早計である。
意外かもしれないが、実はシャープペンシルの芯は細くはない。
H か2H ぐらいの硬度の鉛筆でかいたほうが細いのである。
ES-19 はアニメーターに、人気だ。
フリマサイトやネットオークションをみると、高値で取引されている。
「昭和 レトロ」などと書かれているモノは故障しているものが多いので注意が必要だ。
30年以上前の製品になるので「未使用新品」「新品未開封」と書かれているのは9割がた嘘である。
壊れた ES-19 を入手して自分で修理するのが現実的だろう^ー^
なお、三菱鉛筆では修理してもらえない。
キャラクターモノの ES-19F や ES-19R も、
外観が違うだけで ES-19 と中身の構造は同じである。
三菱鉛筆は電動鉛筆削りを作らなくなった。
ES-19 以上の性能の電動鉛筆削りは市場には存在しない。
2020年代の電動鉛筆削りはコストカットがされており、
内部のカッターが良くないからだ。
古いモノのほうが新しいモノより良いということもありえるのである。
ES-19 を3台ぐらい所有しているヤツが優勝となるが、
当時、この考えに至った者はいたのだろうか?
気に入ったモノはストックする癖をつけるといいかもしれない^ー^