映画『 PERFECT DAYS 』で舞台となった主人公のアパートを見に行きました。
この映画の主人公・平山は寡黙かつ清貧なジジイとして描かれています。
スカイツリーが見える、あのあたりに住んでいます。
スカイツリーは浅草の象徴ですね。

インターネットでは、
江東天祖神社の近くにあると、
まことしやかにささやかれていますが、
本当にありました!
たまには心を開いて、信じてみるというのも重要ですね^ー^
座標を貼っておきます。
ロケ地になった平山さんの家(平山 's ハウス)です。
冬はとっても、とっても、寒そうですね^ー^



劇中で平山さんが BOSS のカフェオレを狂ったように買っていた、
あの自動販売機はありませんでした^ー^

さて、平山ズハウスを目の当たりにして、
あまりの清貧さに、
立ちすくみをしてしまったオレっちですが(まさに等身大の『清貧』です)、
数年前にみたパーフェクトデイズのカットがおぼろげながらに蘇ってきました。
平山さんの趣味はとってもハイカラです。
しかし、彼は「清貧」を好んでいるわけではないのでは?
あの日本家屋で「永遠の青春時代」を過ごしたいのではないか、と。
平山さんが1980年代の生活をするのは、
青春時代を追憶したいからです。
ブリキにアーカイブされたフィルム写真やところせましとならぶ本の数々……、
フィルムカメラで写真を撮り、
古本を読み、カセットテープで音楽を聴く……。
これはまさに、平山さんの大学生活であり、
燦然と輝く青春のコレクションなのでしょう。
フィルムの RMS 粒状度やノイズのあるカセットテープは追憶のトリガーなのです。
毎朝、自動販売機で買う、缶のカフェオレですが、
あれはけっこう甘いものです。
ジジイがブラックの缶コーヒーを飲む光景は現代社会で散見されますが、
平山さんはカフェオレなのです。
平山さんの幼児性を表現したものでしょう。
まるで、小銭を握りしめて駄菓子屋に行く子どものような、
わんぱくさをも表現していますね。
考察などではいわれていませんが、
映画『 PERFECT DAYS 』 は、
永遠の青春を過ごす老人のブイログだと考えるとしっくりくると思います。
清貧で禅のようなくらしやミニマリストというのではなく、
彼はモラトリアムを仮構しようとしていたのではないか。
あの部屋のレイアウトひとつとっても、
計り知れない深遠な意図を持つものではないか。
清貧な生活の象徴ではなく、
彼の過ごした、あるいは憧れた学生時代の象徴を、
巧みに再現する舞台装置だったのですよ。
