みなさんはチップというものをご存知でしょうかな？
海の向こうの文化で、飲食店やモーテルなどで謝礼として渡す金銭のことですな。
しかし、海千山千の悪人が跳梁跋扈している、この世界においては、
不当にチップを要求する輩もいるのですな。
空港に張りついており、いざ英語がわからない日本人の観光客を見るとなると、
親切ごかしに近づいてきますな。
スーツケースを持ってくれるなどサービスはしてくれますな。
さらに、黒塗りの車に連れていかれ、ホテルまで送ってくれますな。
しかし、ここからが問題ですな。
車を「リムジン」と言い張り、３，4万円ほど請求するのですな。
これは、俺っちの知人が詐欺の被害にあったケースになりますな。
こうした、おためごかしに金銭を要求する輩のことを、
便宜上、「チッパー（Tipper） 」とカテゴライズしていますな。
現代視覚文化研究として、
チッパーは大別するといくつか種類がありますが、
まだまだパンピー（一般人）には知られていないですな。
写真撮影を促しチップを要求するチッパーを取り上げますな。
笑顔で手を振っている、ディズニーのミッキーマウスとミニーマウスの着ぐるみですな。
サンリオのキティちゃんもいますぞ。
異色のコラボレーションですが、何かがおかしいですな。
特にキティちゃんは、どこかちがいますな。
そう、こいつらが外国人観光客に近づいてくるチッパーである。
よくよく見ると容器に「TIPS for Picture」と書かれている。
しかし、著作権とかは大丈夫なのか！？
あと、俺っちはサンリオのキャラクターではクロミちゃんが好きですな＾ー＾
翌朝、足を運ぶとまたいましたな。
ちなみに、撮影したロケーションはラスベガスのホテルですな。
どこか、倉庫にいる役目を終えたペッパー君の面影を感じさせますな。
そして、またなんかエルモが増えていましたな。
セサミストリートの権利とか大丈夫なのか！？
チッパーは、「シフト制」じゃないかという噂もありますな。
ちなみにチッパーと写真撮影すると日本円にして1000円ぐらいとられるとか、
2000円とられるとか、とにかく金をとられるとかききましたな。
立ち振る舞いはしっかりとしているので、本物を研究しコピーした成果なのでしょうな。
まだまだ続きますぞ。
こちらは、スパイディに扮しているチッパーですな。
――「PICTURES for TIPS」
これは彼らにとって「水戸黄門の印籠」なのですな。
また、「スパイダーマンの映画に行きたいんだけどお金がないんだ……」と旅行者に近寄ってくるチッパーもいますな。
スーツケースを引いて観光するのは彼らの的になってしまいますな。
できるだけスーツケースは持っていかない方が良いのかもしれませんぞ＾ー＾
ベイダー卿と部下のストームトルパーですな。
ここまでくればわかるように彼らもチッパーですぞ。
赤の他人には冷たいが、彼らは仲間思いなのかもしれませんな。
俺っちは、この若者が「チッパー」に変身する姿をみており、仲間同士であることを知っていますな。
情に厚く、立ちん坊のチッパーはきつい仕事なのですな。
別のパターンとして、サンタクロースのチッパーを紹介しますな。
こちらはプレゼントを渡し、代わりに金銭を要求するチッパーですな。
「ラッパーなんだけど作ったCDなんだ。聴いてよ」と往来でCD-Rを渡してくるチッパーもいますが、
こいつらのことを俺っちたちは、「贈物型チッパー」と呼んでいますな。
ちなみに、前述のチッパーは、「写真撮影型チッパー」ですな。
付け加えると、この型のチッパーは12月にしか現れない貴重なチッパーですぞ。
一目見たい方は、気をつけるといいですな。
ちなみに撮影したのは、12月18日ですな。
つまり、クリスマス頃になるとこのタイプのチッパーがいるので気をつけるのですぞ。
ニューヨークのタイムズスクエアになりますな。
ここでは、写真撮影型チッパーがしこたまいますぞ。
写真はウッディに扮するチッパーですな。
人々の目線に注目してみましょうですな。
もうわかる通り、袋をさげているのはチッパーですな。
版権とかは……大丈夫なのですかな！？
肩で風を切るチッパーたちですな。
彼らからは、使命感が伝わってきますな。
スマートフォンを突っつくチッパーですな。
双子の妹のミミィちゃん？
いや、キティちゃん……いやか？
たしか、母親が似通った顔面の娘を見分けるために色違いのリボンをつけている設定だったはずですな。
どこかちがう……。
見慣れないマリオもいますな。
チューバッカは本物より良くできているんじゃないですかな。
頬に手を当て笑顔をつくろうとするチッパーですな。
あれですぞ……。
TVアニメ『DARKER THAN BLACK（ダーカーザンブラック）』に登場する、
銀ですな。
待ち伏せするチッパーですな。
例のごとく「TIPS」という袋をさげていますな。
タイムズスクエアにはディズニーストアがあり、
まぎらわしさに拍車をかけていますな。
初見だと偽物だと気づかないかもしれませんな＾ー＾
キモオタのコスプレではありませんぞ。
彼らは気合いが違うのですな。
まさしく、オーサム( awesome )……スーパーオーサムですな。
楽しそうに写真撮影をするひともいますな。
案外、悪くないのかもしれませんな。
インスタ映えとかフォトジェニックでしょうな。
知らんけど。
書きそびれてしまいましたが、
日本人だと偽り、寿司をにぎる中国人もいますな。
コンクルージョン
彼らには、「チップの文化を守りたい」という通奏低音がありますな。
こうした強烈な矜持は、傷つけることも、砕くことも、折ることもできませんな。
ボランティアに参加するために金を払い、
また、聖書を読むような米国で、
チッパーは連綿と受け継がれていく、いわば文化なのですな。
