EIZO (ナナオ)のカラーエッジをオタクに貸した^ー^
日本国に於ける在日日本人の大半は、
有機 EL の米アップルコンピュータのアイフォーンを所有しており(最近はグーグルのピクセルも台頭しているが)、
世界中の人々が異なった環境で実空間(3次元)を観測しているという現実がある。
エンドユーザーのデバイスの環境は千差万別であり、
RAW 現像するモニタの画質に拘ったところで、
どうでもいいみたいな主張をし、
特に理由もなく、
ノリでキモオタどもをせせら笑ってきた^ー^
しかし、端末ごとに、
どのていど色がズレているのかという、
普遍的かつ根源的な疑問が湯水のようにわきまくりであった。
疑問を払拭するためにも、簡単な実験をしてみることにした。
準備として、オタクの部屋の環境光にあうよう、
モニタをキャリブレーションした。
RGB の色空間を再現するリファレンスとして、
今日では standard RGB ( sRGB )と Adobe RGB, Display P3( iPhone ) などが使われている。
ウェブブラウザで使われる画像の色空間は sRGB が広く用いられている。
モニタの輝度は電圧の2.2乗に比例するため、
ガンマ2.2が一般的とされる。
Adobe RGB は sRGB よりも色域が広い。
モニタが Adobe RGB に対応していないものだと、
彩度の低下が起きてしまう。
また sRGB で創作された画像を、
Adobe RGB の色域をカバーする設定を施したモニタで表示すると、
想像に反して、彩度が上げる現象が起きる。
こちらも、ガンマ2.2程度だといわれている。
ガンマ2.2 且つ sRGB,
白色点・色温度は6500ケルビンに調整した。
ハードウェアの特性に依存すると思われるので、
オタクのギャラクシーと、
オレっちのアクオスでカラーマッチングを行った。
残念なことに、反アップル主義であるため、
アイフォーンは1台もないが^ー^
オレっちの AQUOS R3 は 30bit の階調を持つ液晶を搭載している。
この端末の画質モードを「ナチュラル」の設定で使うのが、
モバイル端末の液晶における最適解であり、
ひとつの到達点である。
しかし、以前に、
白色の画像を表示し、
液晶の測定を行ったが、
色温度が 6500K ではなかった記憶がある。
また、液晶のバックライトの性能によるものか、
色再現がおかしくなる現象も散見された
上述のとおり、
現代の端末の多くは、有機 EL を搭載している。
夏にきらめくホタルのように、
煌々と光り続けるのである。
三星電子のギャラクシーは、
有機 EL のディスプレイをキャリブレーション(較正)できる。
設定を「あざやか」にすると、
ホワイトバランスや RGB を調整できるようになっている。
いささかプロフェショナルさがあるモードではあるが、
実験により「ナチュラル」で使うと、
カラーエッジの色合いに近いことが判明した。
左がギャラクシーの端末であり、右がアクオスである。
ギャラクシーの色合いは、発売当時20万のカラーエッジに酷似している。
「マスターモニター」は手のひらにあったわけで、
灯台下暗し……、幸せの青い鳥であった。
有機 EL のギャラクシータブを用意して、
SuperDisplay などで Adobe Lightroom をモニターできる環境があれば、
それこそ、カラーエッジはいらないのではないか。
だれひとり、アイフォーンを持っていないので、
アイフォーンでの表現は知らない。
いくつもの端末を並べて、
色調をノーマライズする必要があるのではないか、
という意見も生まれた。
2024年になっても、色空間の統一はなされていないので、
近未来でも「統一教会」にはならないと思う。
オタクは、デュアルディスプレイの環境であったが、
どのモニタも色が違うことに頭を悩ませていた。
ギャラクシーのスマートフォンで写真をモニターしていたが、
それが最もマスターの色合いに近いものだった。
カラーエッジが家族になったので、
創作活動ひいては作家性が磨かれるにちがいない。
ギャラクシーのタブレットを例に挙げたが、
中華の有機 EL モバイルモニターもリファレンスに近いものかもしれないし、
BenQ のカラーマネジメントモニター……、
あるいは ASUS の ProArt かもしれない……。