さて、今回は読者からの投書を紹介します。
オデは丸戸史明に期待していたのにがっかりしちゃいました^ー^
オデの感性が時代に追いついていけないんですかね^ー^?
『 Engage Kiss 』という作品は、15歳を対象にしたキモオタアニメのことです。
シコリスシコイルと同じ A-1 Pictures ですから、ソニーですね。
放送時間が悪いですし、ステマ・ダイマも足りないです。
ストーリーも平板ですね。
キモオタが学校生活を題材にしたキモオタアニメをみると、
華やかな高校生活に思いふけってしまいます。
とても気持ちが悪いですね。
政府や悪の組織と戦うストーリーですと、
これまた、キモオタは主人公に感情移入して、
いっぱしのエージェントになってしまうのです。
『Engage kiss』も例に漏れず、キモオタの勘所を良くつかんでいます。
『紅』とかでもいいですけど、
ライトノベルが原作の『ブラック・ブレット』と似ているともいえますし、
キサラちゃんのくだりは『魔法少女リリカルなのは A's 』に登場するリインフォースともいえるでしょう。
なろう系が席巻する前の、
一昔によくあった「ライトノベル原作アニメ」「漫画原作アニメ」として、
『 Engage Kiss (以下、エンキス)』はよくできているんですよ。
そもそも、悪魔と契約するというのは『 Key of Solomon 』に端を発する、魔導書でもよくある話ですね。
ゲーテの『ファウスト』でもそうでしょうか。
みんなが知っている題材です。
『冴えない彼女の育てかた』は『 WHITE ALBUM2 』のブラッシュアップですけど、
通奏低音は『きまぐれオレンジロード』です。
丸戸 史明氏の作品は、
色々な作品との複雑な「相互作用」の中で作られているんですね^ー^
エンキスは、あくまで深夜アニメとして……、
対象年齢15歳向けのキモオタアニメを作ろうとしただけなんです^ー^
そうなると、話が見えてくるのではないでしょうか。
主人公はレストランの料金や携帯料金、通販の代引きもナオンに払わせています。
そのくせ、タバコのカネはしっかりおさえてある。
このクズっぷりはとてもいい。
あと、キサラちゃんがとてもかわいい。
キサラちゃんを使役して戦うのは既視感がありますな。
友人たちにも、キサラちゃんと主人公の関係は「共依存」であると指摘されています。
主人公はキサラちゃん……、悪魔と契約しているんですけど、
その「記憶」を対価に、
キサラちゃんが敵となる、これまた悪魔と戦います。
主人公の記憶がキサラちゃんを強くするんですね。
代償となるのは、交際していたアヤノさんとの記憶もあり、
この設定は、話の良いテイストになっているんです。
ときには、キサラちゃんがアヤノさんに謝ることもあります。
悪魔のくせに。
恩師のマイルズが悪魔と契約していたとわかるのが8話や9話です。
話の契機になります。
信頼していた相手が悪に手を染めている展開はよくみかけますが。
そして、マイルズの記憶も対価にすることで、
主人公はマイルズをも殺してしまうわけです。
つまり、話の根幹にあるのは、悪魔・キサラちゃんとの契約なんですね。
物語も終盤にさしかかる、11話がとても良いです。
モイモイ泣いてしまいます。
キサラちゃんが奪った記憶を主人公に返すのです。
それはもう、モイ泣きしてしまいます。
総括すると、
深夜アニメの枠で作られた作品としては良くできています。
しかし、同人ではなく、商業として考えると、
ライトノベルか紙芝居ゲームのパッケージのほうが良い気もします。
少し前なら「キサラちゃん、しゅきぃ……キサラちゃん、しゅきぃしゅきぃ……」などとオタクがほざいたんでしょうね^ー^
オタク、きもっ。