女子高生が蜘蛛に転生したかと思いきや……?
WEB版の小説と商業版があるんですが、俺っちが読んだのは商業の方です。
こっからは多少のネタバレになりますがダラダラ書きます。
女子高生が転生したらクモになってしまった……という話ではなく、
教室にいたクモが、JK・「若葉 姫色」の記憶を植え付けられて異世界のクモに転生する話でした。
クモからクモだったなんて!?
そもそも、若葉 姫色という人間は、管理者D が学生生活を楽しむために名乗った名前で、管理者Dそのものだったのです。
文を羅列しても伝えられないので読んでみてください。
序盤は、なろう系でよくある、スキルがあってゲームのようにレベルをあげる話と勇者と魔王とエルフの戦争の話が展開されます。
戦争とレベル上げの話の時系列が同じように感じるんですが、読んでいくうちに時間経過がおかしいことに気づかされます。
戦争の話はクモがひたすら努力している話から10年後です。
転生先の世界の5年が地球の半年相当らしいです。
クモが努力する理由は、海千山千のエルフや龍や魔物が跳梁跋扈する世界で生き抜くためです。
エルフが悪者というのも今となっては珍しくないですね。
踏み潰されたら死んでしまうような弱さから魔法を操る神話にも登場するような強いクモになります。
なんだかんだでアラクネというクモに進化するんですが、最終的には神になります。
神にはなったはいいものの、正規の手段で神になっていないため能力を失います。
それも2年ぐらい。
お酒を飲んだのがきっかけで、少しだけ能力を取り戻します。
前述のとおり、転生先の世界にはスキルがあります。
この世界は特殊な魔術のシステムがあるため、住んでいる人々の魂は転生を繰り返しているみたいです。
また、スキルが魂の足かせになっているために転生ができなくなってきているのです。
システムを破壊すると主人公がいいます。
神から邪神になると己を鼓舞します。
なろう系の楽しみかた。「おもしろい」「つまらない」
商業のライトノベルの作品がアニメ化した場合になりますが、
1話、2話を視聴したら、原作小説を読むという、オタクにとってラノベ原作付きのアニメは一種のプロモーションのような役割がありました。
アニメは広告の役割を果たしており、書店にいってオタクが手にとるのです。
なろう系の場合は人気作品は漫画化されます。
おおよそのあらすじを漫画で掴んだら、なろうのサイトに飛び、読み進めるという一連の流れがあるといえそうです。
ですが、なろう系の大半は読み進めていくと飽きる弱点があります。
物語の導入部分が一番おもしろいという意見を持つ方も多いでしょう。
俺っちが思うに、いわば、「設定」をインストールするのが好きなのでは?
物語の設定をインストールするのは好きですが、物語を展開を追うのはだるいということです。
ゲームをプレイするというよりゲームの攻略本を読む感覚なのかもしれませんね。
主人公が強くなってしまったら飽きるってひともいるのは?
wikipedia を読むのが好きなひとやカードゲームでいうならデッキを組むのが好きなひとと似ているのかもしれません。
その作品が途中で飽きたら、他の作品を読み、設定を読む。
俺っちたちも仮想のウインドウを開き、ステータスを確認しているのかもしれません。
そういった設定を読むのが、オタクの新しい読書なのでしょう。
読むときのコツは深く考えずに流し読みで読むことです。
「なろう読むならゲームでいいじゃん」とオタクにいわれたことがありますが、
情景や戦闘シーンを想像しながら、ゲーム感覚で読んでいけます。
高速で体験ができるため社畜や現代社会人にうってつけといえます。
欠点は記憶の定着が悪いのですぐに忘れます。
漫画版も連載中です。
蜘蛛ですが――はコミック版も連載しています。
書籍版をまとめた感じです。
古い連載は無料では読めませんが、最近の連載は読めますよ。
WEB版は?
ポティマスは商業版の方が強く感じますね。
エルロー大迷宮を出てからの展開が異なります。
主人公が神化してから能力を使えるまでの過程が異なります(空白の2年がないです)。
ポティマスの娘がアリエルであることや、
ギュリエディストディエス との戦い、
戦争は終わり、主人公に協力するか敵対するか、と世界の命運をかけた戦いになっています。