今年はキモオタのワークステーション( WS )・PC を2台ほど組んだ。
差異はあれど、2台とも同じ構成になった。
CPU Intel Core i7 13700K
春夏と比べ、わずかに値上がりしてしまった。
14世代の CPU が発売されているが、
CP が良い CPU であると思われる。
簡易水冷が必要であること、
電力制限が必要なことから鑑みると、
CPUは i5 で良いという意見もあるかもしれない。
しかし、高負荷をかけて処理をしたり、
コア数の多さといったプラスファクターがあったりするため、
多角的に捉えると i7 で良いだろう。
なにより、アプリやソフトを少ない効率で処理できるため、
TDP に関わらず、消費電力の面でも得すると思う。
マザーボード( M/B ) ASRock Z790 Pro RS
一昔前は、ASUS のマザーボードを買うのが良かったが、
近年は ASRock がほうが良い。
チップセットの品質としては BIOSTAR が良いらしい。
だが、日本国内では、
Z790 VALKYRIE などが入手しづらい状況になっている。
Z690 のマザーボードで13世代の CPU を使うには、
UEFI( BIOS )を更新して使う必要があり、
更新には 12世代とかの CPU が必須といった不確定要素がある。
そのため、候補から外れてしまった^ー^
このマザーボードは、
VRAM や電子フェーズがしっかりしているのでコストパフォーマンスが良い。
なにより、Gen4 の M.2 SSD が4枚させるのも魅力である。
春先は3万5000円ていどだったが、
いまでは26000円ぐらいで買えるため、なおのことコスパが良い。
さらなるコスパを追求するなら Z790 Pro RS/D4 も視野に入る。
「Z790 Pro RS」と「 Z790 Pro RS/D4 」の違いは、
DDR5 メモリが使えるかどうかだ。
Z790 Pro RS/D4 は DDR4 メモリしか使えないので注意したい。
見落としがちな点として、アマゾンやドスパラは検品をしていない。
そこらで購入するときは、
マザーボードのUEFI( BIOS )は更新しないと、
Windows のブルースクリーンが出るので注意しよう。
メモリ Crucial 64GB Kit (2 x 32GB) DDR5-4800 UDIMM CT2K32G48C40U5
レスポンスは、メモリの周波数で決まる。
Photoshop などのソフトは大量にメモリを消費するため、
32ギガのメモリでは不足してしまうのが昨今の PC ではないか。
よって、現代の PC に64ギガは搭載するべきである。
DDR4 メモリは安い値段で容量を確保できるため、
考えかたによってはアリだろう。
M.2 SSD (システム) Solidigm P44 Pro
積層に比例して高耐久かつ高速になるのが SSDの特徴である。
Gen 4 では最強クラスの M.2 SSD である。
M.2 SSD (データ) Crucial P5 Plus
データを保存したりしなかったりする M.2 SSD として。
HIKSEMI の232層 NAND もいいが、信頼性の観点から除外した。
ビデオカード・グラフィックボード( VGA ) TUF Gaming GeForce RTX 3060 V2 OC Edition
RTX3060 は VRAM が12GB のモノがあるため、
帯域の関係から RTX4060 よりもコスパが良い。
CPU やマザーボードといった基盤の構成は同じとはいえ、
グラフィックボードは好みになるのではないか。
しかし、RTX3060 程度のスペックであればキモオタには十分な気もする。
AI で画像生成をすると言った関西人は RTX4070 Ti を買ったが、
生成せずに Apex をプレイしている現状を踏まえると、
RTX3060 で良いのではないか。
ちなみに、DxO PhotoLab の DeepPRIME XD の処理は、
RTX3060 12GB で満足できる。
簡易水冷 ADATA LEVANTE360
Asetec の第7世代のポンプの性能が良いというのは周知の事実だろう。
簡易水冷は Asetec の第7世代を搭載したモノの中から選ぶことになるが、
そのなかでも、LEVANTE360 は2万円ぐらいで買えるのでコスパに秀でている。
また、5年保証もついているので、
安心して使えるのも魅力のひとつだ。
電源ユニット( PSU ) SilverStone HELA 1200R Platinum ( HA1200R-PM )
現代では、サイバネティクス認証があること、
ATX3.0 に対応しているかが電源を選ぶ上での鍵となる。
特に、シルストの HELA 1200R Platinum は、
サイバネティクス認証がプラチナであり、
電解コンデンサが全て日本製であるため、コスパが良い。
また、あてにならない平均故障間隔( MTBF )は10万時間で、
5年の保証がついているのが魅力である。
つまり、なんだかんだで10年は使えることになる。
欠点は、ケーブルのつくりが雑なところだろうか。
その実、1万円程度の電源でも10年ぐらい使えるが、
安い電源のファンはボールベアリングでないためうるさい。
プラグインのモノも少なく、
ケーブルの取り回しも悪いものが多い。
よって、値段が高い電源のほうがなんだかんだで良い。
2023年12月下旬から ATX3.0 対応の安くて良い電源が増えてきた。
予算の関係で HELA を採用できない場合は一考である。
- ADATA XPG KYBER 850W;1万6000円前後;保証5年
- Seasonic FOCUS GX-750 ATX3.0;2万2000円前後;保証12年
- Seasonic FOCUS GX-850 ATX3.0;2万6000円前後;保証12年
- SilverStone HELA 1200R Platinum;3万7000円前後;保証5年
サーマルパッド Thermal Grizzly Carbonaut 51×68×0.2
グリスを塗る無駄な行為から解放される。
サーマルパッドは CPU の大きさに合わせて切って使う。
ケース Cooler Master MasterFrame 700
最近のケースの作りは雑である。
ケースの金属が薄い。
HDD などの共振やファンの異音などが目立つことから、
2000年代後半から2010年代ぐらいの古いケースをハードオフなどで入手する必要がある。
しかし、テン年代のケースは工夫しないと 360mm の簡易水冷が搭載できない。
よって、オープンフレームで良いと結論した。
総括
ベースとなる PC の構成はこのようになった。
CPU | Intel Core i7 13700K |
M/B | ASRock Z790 Pro RS |
メモリ | Crucial 64GB Kit (2 x 32GB) DDR5-4800 UDIMM |
M.2 SSD (システム) | Solidigm P44 Pro |
M.2 SSD (データ) | Crucial P5 Plus |
ビデオカード | TUF Gaming GeForce RTX 3060 V2 OC Edition |
水冷ユニット | ADATA LEVANTE360 |
PSU | SilverStone HELA 1200R Platinum |
ケース | Cooler Master MasterFrame 700 |
サーマルパッド | Thermal Grizzly Carbonaut 51×68×0.2 |
春先と比べて、メモリやマザーボードが値下がりしてはいるものの、
CPU が値上がりしているなどの理由により、大差がない。
よって、一年を通して買いどきであり、
2023年は総じて時期が良かったといえる。
前述の通り、さらなるコスパを追求するなら、
DDR4 メモリにすると良いだろう。
最後にベースから構成された PC をケーススタディしていこう^ー^
キモオタのワークステーション その1
RAW 現像するのが主な使いかたであり、
時と場合によっては映像を編集するといった、
ワークステーションを渇望されていた。
Deep Prime XD の処理速度の向上が本人の強い希望であったので、
RTX3060 の VRAM 12ギガのオーバークロックモデルを採用した。
理由はコストパフォーマンスの観点からである。
加えて、安さを追求していたので DDR4 メモリの64ギガにした。
Lightroom などを使う関係でメモリ32ギガは論外である。
デュアルチャンネルだが、将来的にDDR4メモリが投げ売りされること、
128ギガのメモリが必要になる未来を考えると、DDR4メモリで良かったと痛感している。
システム( C ドライブ)の SSD も予算の関係で1TB になっている。
また、シーソニックの電源は秋葉原にある店の閉店セールで買ったアウトレットである。
簡易水冷はオレっちが提供した。
ベースから変更点がいくつかあるが、誤差といっていいだろう。
ステマドットコムなどの価格から費用を概算してみよう。
CPU | Core i7 13700K | ¥63,980 |
M/B | Z790 Pro RS/D4 | ¥23,800 |
メモリ | CT2K32G4DFD832A | ¥17,870 |
M.2 SSD (システム) | P5 Plus 1TB | ¥10,100 |
GPU | TUF-RTX3060-O12G-V2-GAMING [PCIExp 12GB] | ¥53,770 |
PSU | Seasonic FOCUS-PX-750 | ¥8,900 |
合計 | ¥178,420 |
ケースやストレージなどは既存のモノを流用した。
総額にして20万程度であり、
激しいコスパの良さがうかがえる。
オタクは10年は使うと言っていた。
グラボはスイッチすればいいため、
10年は持つのは、あながち間違いではない。
懸念は簡易水冷のクーラントの蒸発などによる持続性や耐久性である。
キモオタのワークステーション その2
「 Windows7 ではエーペックスが動かない」とかいう、
ふざけた理由で構成されたワークステーションである。
6月とかだったと思う。
AI 画像を生成するかもしれないと、
これまた雑な理由で RTX 4070 Ti が採用された。
グラボは当時のほうが安かった気がする。
他にも拡張カードや PWM のファンコントローラ などがノリで搭載されており、
オンリーワンにカスタムされた DOS/V 互換機( IBM PC/AT 互換機)になっている。
CPU | Core i7 13700K | ¥63,980 |
M/B | Z790 Pro RS | ¥25,980 |
メモリ | CT2K32G48C40U5 | ¥28,290 |
M.2 SSD(システム) | P44 Pro | ¥22,980 |
M.2 SSD(データ) | P5 Plus | ¥10,100 |
ビデオカード | ASUS TUF-RTX4070TI-O12G-GAMING [PCIExp 12GB] | ¥142,500 |
水冷ユニット | LEVANTE360-BKCWW-A | ¥18,482 |
電源ユニット | HELA 1200R Platinum | ¥36,980 |
PC ケース | Core V71 TG CA-1B6-00F1WN-04 | ¥21,650 |
カーボンシート | Thermal Grizzly Carbonaut 51×68×0.2 | ¥4,980 |
合計 | ¥375,922 |
HDD といったストレージの類は流用した。
机の下に WS を置くそうなので、
机の足の高さと搭載するHDD や予算の関係から、
条件に符号するケースがこれしかなかった。
冷静に考えるとオープンフレームで良い。
AI 画像生成することなく、
APEX をやっているそうなので、
RTX3060 VRAM12GB のオーバクロックモデルで良かったと思われる。