アニメーションのルーツをたどるような見方を紹介しましょうか。
ルーツをたどるにはナラティブの記号を解析していかなければなりません。
題材は、「魔法少女モノ」です。
まぁ、皆さんはキモオタですから、『魔法少女まどか☆マギカ』とかお好きですよね。
知らんけど^ー^
まどかだとイヌカレーって話になって、
ヤン・シュヴァンクマイエル(jan Svankmajer)やヘンリー・ダーガー(Henry Darger)のお話をされると思います。
「この見るにも恐ろしい魔女や悪魔をキレイでカワイイ魔法少女作品で表現したのがすごい」という感想を持つオタクもいるでしょう。
さて、魔法少女のオリジナルは誰でしょうか^ー^
サリーちゃんですね。
横山光輝 著の『魔法使いサリー』では、「ここは悪魔の世界だ」と書かれています。
魔法の国……悪魔の世界のお嬢様なわけですね。
ゲーテのファウストに登場する悪魔や竹ぼうきにまたがった性格がねじ曲がった老婆といったイメージを、
少女マンガ風に明るく描いたのがサリーちゃんなんです。
『魔法少女まどか☆マギカ』は、サリーの逆をやって原点に戻ったわけですね。
wikipedia では、サリーは奥様は魔女のインスパイアとなっていますが、
原点となっているのは、ジョン・バッカン著『魔法のつえ』という作品です。
サリーちゃんは、女の子の優しさや思いやりが魔法に置き換えられているんですね^ー^
さて、いつから魔法少女が変身して戦うというイメージがついたのでしょうか?
クリィミーマミのころは戦ってなかったですよね。
プリキュアやリリカルなのはでしょうか?
これは、セーラームーンですね。
セーラームーンは、日本人なら誰でも知っている、かぐや姫がベースですが、
戦隊ヒーローモノの要素を取り入れています。
そして、浦沢義雄氏の『美少女仮面ポワトリン』ですね。
浦沢義雄氏の作品は全然見てないですけど、カーレンジャーが一番好きですね。
現代の魔法少女モノはかなり浦沢義雄氏の影響を受けていると思われます。
『カードキャプターさくら』は『魔法少女ちゅうかなぱいぱい!』を参考にしています。
つまり、セーラームーンやポワトリン、ちゅうかなぱいぱいが今日の魔法少女アニメの原型をつくったといえます。
さらに追っていくと、魔法少女モノを語る上で欠かせないのが、『不思議少女ナイルなトトメス』ですね。
- 封印された何かが世界中に散らばってしまう
- それを集める
- 収集して封印された何かを召喚する
今日の魔法少女アニメの収集の概念をつくったのがこの作品です。
実は、カードキャプターさくらではないんですよ^ー^
変身の願望をたどっていくと、シンデレラまでたどりつきそうですけど、
こういうのが理路整然に解析してアニメを見るやり方です。
基本的には現代から過去へ作品をさかのぼりながら、体系的にアニメを見ていくことになります。
「魔法少女は、いつから家来のペットを飼いならすようになったのか?」とかは、
テーマとしていいと思います。
まぁ、適当に見るといいですよ。
『魔法のエンジェルスイートミント』とか。
あと、『魔法のステージファンシーララ』は好き。
てか、オタクきもっ。